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狭心症や心筋梗塞といった虚血性の発作をおこす中高年が増えるなか、運動療法をふくむ回復期のリハビリテーションが重要性を増している。 東京都府中市のS原記念病院は循環器専門病院として、心臓リハビリテーションをリードする。
心臓リハビリテーションで社会復帰と再発予防に効果S原記念病院(東京都府中市)心臓病は、日本人にとってはがんに次いで第2位の死因である。 とくに中高年では、心臓をとりまく冠状動脈が狭くなったり詰まったりして血流が悪くなり、心臓に十分な血液がいきわたらなくなる狭心症や心筋梗塞が増えている。
こうした虚血性の発作をおこした場合、以前は病院に運ばれても半数の患者が亡くなっていた。 それが、最近は9割以上が助かるようになった。
薬で血栓を溶かしたり、狭くなった血管に風船のような器具(バルーン)を入れてふくらませ、この病院の特徴が、専用トレーニング室を中心におこなわれる心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)外来である。 CCUと専用のトレーニング室をそなえ、専任スタッフがいる心臓リハビリ施設は全国に27施設あるが、同病院は心臓リハビリの先駆けとして知られる。
府中市に移転後は、約500平方メートルの敷地に心臓リハビリ用トレーニング室(約200平方メートル)、健康増進室(約160平方メートル)をつくり、運動負荷試験室と集団教育のためのオリエンテーションルームも併設した。 医師だけでなく循環器専門の看護師や栄養士、薬剤師、臨床心理士、スポーツインストラクター(健康運動指導士)といった多職種のスタッフがチームをつくり、連携して運動療法、食事療法、再発防止のための生活指導にあたっている。

先に書いたような急性心筋梗塞に対する治療法の進歩によって、20年前は1〜2カ月だった入院期間が、最近では1〜3週間程度に短くなっている。 アメリカでは3〜7日になった。
このため、安静にしていたために使わなかった機能が衰えるという廃用症候群はあまりみられなくなり、入院中の体力回復のための急性期リハビリに長い時間をかける必要はなくなった。 半面、再発防止のための教育や運動療法、食事療法の時間が十分とれなくなったため、「悪くいえばやりっぱなしの急性期治療が蔓延する傾向にある」と、S原記念病院循環器内科心臓リハビリテーション室のN山雅俊室長は指摘する。

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